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魂宮時

舞樂 4

「怪我」

ダンスに夢中になって十数年目には、大きな怪我も経験しました。
半月板損傷という膝の故障や、その数年後には極度の腰痛を経験しました。
そんな症の表れが自分を見直すきっかけとなりました。
今までダンスに夢中になり学んできたものの、ダンス作品の素材である身体を勉強していないことを気づかされました。
身体を知らないことが、身体に無理な動きをさせ負担を与え、怪我にいたった結果でしょう。
それからは身体と向き合いの日々です。
解剖学-身体の仕組みや、運動生理学など知れば知るほど医と芸術の深いつながりを知ることが出来ました。
YOGAやピラティスなどの運動法なども取り組み、興味を持ったものは全て、自分の身体で人体実験の毎日です。
情報を得ては感性を基盤に運動を繰り返し、正しいのか間違っているのかは指導者に委ねるのではなく自分の感覚を信じ身体に聞くというやり方、独学で繰り返されました。
方法は多くの人から学び"伝"えられましたが"教"えてくれたのは身体でした。
運動に取り組む時点で、これはもっとも重要なことでしょう。
おかげで回復は早く医者にも行かず1年程でダンスに復帰することが出来るぐらい体は整いました。
ここからは今後身体を壊すことのないように、身体の使い方-操体法の研究に取り組みました。
身体を遊びたおす行為は面白いものです。
人間の身体性と向き合えば合うほど、内臓の働きも骨の成長も筋肉の発達も血液の流れも細胞1つをとっても、自分の意志とは無関係に身体という生命体を、ほどよく維持するために働いていることが分かります。
意識レベルの自分と身体という物質は密接につながった関係ではありますが、身体そのものが自分ではないことがよく分かりました。
んっ?分かる?意識と身体を分けるから分かる?分けないと分からない?
んっ...?心と体は一つ?じゃあ分けられないから分からない?
んんん~分かったような分からないような。
分けようと思っても分けられない心と体が一つになった人間は、なんとも曖昧な生き物なのですからやはり感覚、感性が大事なんでしょう!ということぐらいは分かってきました。
人は一つの分けられない物事を頭で分かろうとするあまり、細かく分解してきたんでしょうけどそもそもは分けられない一つを全体として捉えずに分解して、それぞれの部分だけを見て理解した気になってるんだなぁきっと。
だから「分」と書くのですかねぇ?おぉ~上手くまとまった。 ...。

by newflavor | 2010-09-04 11:33
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