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魂宮時

舞樂 8

「個人の體からの逸脱」

體と向き合い稽古を進めるにしたがい、動きによる體への刺激を感(感覚)じることや、體の働きを観(観察)じることから體を客体化できるようになり、自分が運動しているという感覚は體を運動させてるといった心境への変化、いつの間にか體は媒体として存在し意識レベルの自分とは別のものであることも実感しました。
鋳型としての體を、意識レベルの自分が扱う行為はある意味で個人の體からの逸脱であり、意識レベルの自分を體の外に感じられ離れることで繋がりを強く感じ、心身共にという言葉の意味をより深く意識できるようになりました。
これは一種の幽体離脱のような経験にも似ているかも知れません。
ある有名な振付家がダンスを死へのレッスンと例えたのもこういった感覚を実感として得るようになってからはますます理解できるようになりました。

by newflavor | 2010-09-04 12:15
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