魂宮時

舞樂35

「弓と禅」

「私」と「体」の関係性について現代人の身体観は無意識に自分は体の管理者であるかのように思い

込み、体をコントロールする「私」が主で、「体」は従であるという考えをあたりまえに思っている

のではないでしょうか?

しかし、以外にも体のことを実感としてわかっている方は少ないように思えます。

ここで大切なのは「実感として...」と言う部分です。

思考で理解するのではなく、感覚的に気づく知ることが重要であり身体が示してくれる信号を実感と

して受け止め読み解く能力、すなわち感性、感受性を高めなければなりません。

言葉=思考に傾向している現代人はこの曖昧な感覚というものを素直に信じられなくなってしまって

いるようにも観えます。

実際は言葉ほど曖昧でバーチャルなものはないはずなのですが...

昔から感覚を要するものの習得はからだで憶えろと言われるように、言葉を介して学習するのではな

く自分の中の新しい経験や気づきを自分の言葉で説明できるようになることが「身につく」という本

来の学習の目的ではないでしょうか?


話を戻し「私」と「体」の関係性について「弓と禅」から紹介します。

「何年も修行をし、師が認めるように矢を放つことに成功したとき、それを誇りに思うことも戒めら

れた。むしろ矢を放ったのは「私」ではなく「体」(IT)であることを認め、的に頭を下げるよう

に言われた。」

これは何かを正しくできたとしても、それは上手くやったのではなく、ただ邪魔をするのをやめたに

すぎないことをあらわしている。

よくよく吟味してほしい。

そしてそれを感覚できる体験をしてほしい。

by newflavor | 2011-04-26 09:14
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